ニューロリハビリテーション
神経科学、臨床神経生理学、そしてリハビリテーション医学の知見を相乗的に活用したニューロリハビリテーションは、疾患を呈する方の治療だけでなく、健康維持や増進など幅広い分野で重要な役割を担います。
ニューロリハビリテーション研究室では、主に中枢神経疾患後の運動障害(動けなくなること)を改善するための新しい治療法の開発、その効果と機序を解明する研究に取り組んでいます。
またリハビリテーション領域の臨床・研究・教育を先導し、広くはリハビリテーション医学・医療を先導できる人材の育成に注力しています。
中枢神経疾患後の
リハビリテーションを促進する
ための介入研究と効果機序の解明
研究室では、リハビリテーションの基盤である運動学習について、その基礎となる中枢神経系の神経可塑性変化、および神経可塑性と行動変容の関係を研究しています。
その方法として、健常者や中枢神経疾患を呈する方において、運動療法と非侵襲的刺激法(経頭蓋電気刺激、経頭蓋磁気刺激、末梢神経電気刺激、末梢神経磁気刺激)による介入、そして神経生理学的手法(経頭蓋磁気刺激・誘発筋電図・表面筋電図・脳波など)や動作解析手法を使用した評価を用いています。
これらの研究を通して、新しい治療法の開発、その効果と機序を明らかにする研究に取り組んでいます。
また、基礎的な研究だけでなく、基礎研究で得られた知見を臨床現場で実践可能なレベルまで展開し、臨床研究として現場のセラピストと共同で検証し、その効果を実証していくことを目指しています。
ニューロリハビリテーション研究と
実践を先導する人材の育成
基礎研究と臨床研究を実践するとともに、得られた知見を臨床応用し、患者の利益へ結び付けていく視点を持った研究者を育成しています。
また、基礎研究と臨床研究をつなぐ人材、さらに臨床家として臨床現場で得られた知見を活かした研究ができる人材を育成していきます。
